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世界経済の救世主!世界が欲しがる希望の大陸アフリカ

アフリカ諸国は、以前は世界経済全体から見てみると最後に取り残された暗黒の大陸と言われていました。

2000年にイギリスの経済誌エコノミストは、アフリカ経済の見通しは決して明るくないと述べるなど、その未来は暗いものであると誰もが考えていたのです。

実際に1980年~2000年のアフリカ諸国の経済成長率はあまり良いとは言えず、サハラ砂漠より南の地域の成長率は毎年1%ずつ低下していたのです。

これらのデータを見る限り2000年の時点では見通しが悪いと考えられても無理はありませんでした。

しかし、今やアフリカ経済は大きな発展を遂げ、経済成長率は毎年2%ずつの成長を見せ、世界銀行のデータでも貧困率は減少し、かつて見通しは明るくないと言われたアフリカ大陸は、2011年には希望の大陸とまで呼ばれるようになっています。

その牽引役を果たしたのが、外国からの投資によるものです。特に近年の凄まじい経済成長をしている中国などは積極的に投資をしており、この大幅な外貨の流入がアフリカ諸国に大きな経済成長を生んだのは間違いありません。

もちろん、海外からの投資だけではなく、アフリカ内部にも大きな要因はありました。

例えば、農業の分野では価格の不均衡が是正された事やインフレ率が低下し通貨が安定した事、さらに内戦が多かった国々に民主主義や公正な元での選挙など政治的な安定も生まれるようになった事は見逃せません。

豊富な資源による高い経済成長率

そして何と言っても、豊富な地下資源は他のどの大陸と比べても引けをとらない豊富さです。

大陸南部には、金、銀、銅、ニッケル、プラチナ、マンガン、レアアースといった貴重な金属が豊富に埋蔵されている事が推測されており、モザンビーク沖にある天然ガスは世界有数の埋蔵量である事が既に確認されています。

アメリカの地質調査所の推計では、モザンビークとタンザニアの両国沿岸にある、天然ガスの埋蔵量は250兆立方フィートという膨大な量の天然ガスが埋蔵されていると言われており、これだけでもモザンビークに多額の投資を呼びこむには、充分な量である事は想像に難くありません。

もちろん、他のエチオピアやタンザニアといった国々の成長率も軒並み高い水準を維持していますが、IMFの2013年のデータでもモザンビークのGDP成長率は8.4%となっており、世界全体で見ても突出した数字です。

このように、今や全世界にとってアフリカ大陸は、援助の対象ではなく投資の対象へと変化しつつあります。

世界中が欲しがるアフリカ

実際に日本も、他の国に先んじて投資を行って来た中国やヨーロッパ諸国を追いかけるように、今回で6回目となるケニア・ナイロビで行われたアフリカ開発会議(TICAD VI)を開催致しました。

日本の質の高さを活かした経済構造改革の促進、平和と社会的安定化の促進、官民あげてのインフラ整備支援や保健システムの促進などを含めて、今後3年間の間に300億ドル(約3兆円規模)の投資を行う意向を表明しています。

54か国・地域で約11億人の人口を抱えているアフリカですが、今後もさらに人口が増える事が予想される巨大市場を懸けた争奪戦が繰り広げられています。

アフリカ大陸の課題

しかし、アフリカにはまだまだ解決されていない社会問題が多く残っており、中でも2000年に国連で策定されたミレニアム開発目標(MDGs)には、2015年までに解決すべき8つの項目がありますが、そのほとんどは未だに達成されていないのが現状です。

特に酷いのが、貧困と飢餓の撲滅の項目にある生産的かつ安定的な雇用は、2000年代の頃に比べればいくらか改善はされたものの、まだまだ道半ばと言わざるを得ません。

女性の社会進出という項目でも、女性賃金労働者の割合、国会における女性議員の割合はいずれも達成されているとは言い難いのが実情です。

衛生面などに関して言えば、妊婦の死亡率4分の3削減、HIV・エイズの蔓延防止、安全な飲水の確保などについては目標値には及ばないのが現状で、今後の更なる対策が必要です。

アフリカ市場の健全な発展の為にはこうした、保健・健康分野の改善なくしてはあり得ません。

何故ならせっかく人的な投資などを行っても、派遣された土地で病気に掛かったりしては労働意欲が失われてしまいかねないからです。

従って、保健・健康分野の公衆衛生や生活衛生などは今後真っ先に取り組むべき課題と言えます。

広がり始めた貧富の差

ところが、諸外国からの投資や豊富な天然資源で経済成長率が大きく伸びた反面、貧富の差は広がってしまいました。

所得や格差を測る指標のジニ係数は、2005年以降を見てみると、貧富差が激しいとされる基準の数字0.4を

  • 2005年ケニア0.4768、
  • 2006年ルワンダ0.5308、
  • 2007年シエラレオネ0.6577、
  • 2008年モザンビーク0.4561

といった具合に基準を超えている国が多くあり、今後更に広がると社会不安に繋がる可能性も出て来ます。

日本人だから出来るアフリカビジネス

しかし、こうした諸問題を上手に解決する事に成功すれば、アフリカ大陸は最後のフロンティアであり、希望の大陸として大きな発展をするのは、ほぼ確実と言えます。そうした意味で日本の政府や企業もアフリカ諸国を、今までのように援助や支援の対象としてではなく、ビジネスパートナーとして考える時に来ていると言えるでしょう。

これからアフリカ諸国が、さらなる経済発展をしていくためにも雇用の創出や生活の安定は不可欠です。

そこで、日本の社会的インフラ整備の技術と知識を役立てるようなビジネスを行う必要があります。

ただ、中国から遅れを取っているからと言って、無理に焦って進出するのではなく、お互いの最大の利益になるような最適な投資案件や手法を模索しながら進出していく事が、日本やアフリカの経済発展のためにとても重要となります。

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1977年生まれ 宮城県出身 東京在住 調理師 ビジネスを通じて途上国・先進国の課題を解決することを目的に設立された 『MONSOON JAPAN』の一員として活動しています。