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アフリカの何百万人もの人々が2020年までにNCDsで死亡すると予測

世界保健機関(WHO)は、アフリカ33ヶ国で調査した非感染性疾患(NCDs)に関する報告書を発表しました。 報告書によると、アフリカの何百万人もの人々が2020年までにNCDsで死亡すると予測しています。アフリカの成人の多くは、命を脅かすNCDsの発症を増やす原因のうち少なくとも1つのリスク要因を持っているため、特に2型糖尿病、および慢性閉塞性肺疾患のリスクが増加傾向にあります。

【NCDs】出典元:NCD Alliance Japan
WHOの定義では、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCD)」と位置付けている。狭義では、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患が含まれ、これに加え精神疾患や外傷を加えるという意見もあるが、正式な合意はない。NCDs、慢性疾患、生活習慣病などと呼ばれることもある。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

NCDsの死亡数、2010年予想から15%増加

過去10年間に徐々に増加しているNCDsは、2030年までに感染症の病気や死亡者を上回る可能性が高い。 世界的に、NCDsの死亡数は、今後4年間で4400万人に達する見込みであり、WHOの2010年予測から15%の増加となる。

WHOのDr. Matshidiso Moetiは、「近年では、世界の注目は必然的にジカとエボラを含む新興ウイルスの差し迫った脅威に向けられてきました。しかし、この報告書が強調しているのは、これらの緊急事態の間にも、NCDsによって引き起こされる健康上の危険を見逃すことはできません 。特にこれらの多くは生活習慣の改善で予防できるからです。」と述べています。

NCDsの予防には、たばこの喫煙、アルコールの過剰摂取、偏った食生活、運動不足といった特に4つの生活習慣病リスクを避けることが重要になります。 調査対象のアフリカ諸国の半数では、成人の4分の1がこれらのリスク要因のうち少なくとも3つを持っており、彼らの生活習慣は、それらのうち1つ以上が悪化する可能性を高めています。特に、これらの成人のほとんどは、45歳から64歳の女性が占めています。

さらに、アフリカ地域での高血圧の患者数は世界最高であり、アフリカの成人の推定46%が高血圧であると同報告書は指摘しています。また、アフリカ地域の半分の国では、成人3人に少なくとも1人が高血圧であることが判明しました。

WHOのDr. Abdikamal Alisaladは、「高血圧は特に懸念されています。高血圧症はサイレントキラーであるため、ほとんどの人は状態が悪化するまで気づいていません。 高血圧は、心臓発作、うっ血性心不全、および動脈硬化につながる可能性があります。また、脳卒中、腎臓障害、失明などの原因となることもあります。」同時に、高血圧症は生活習慣の改善や投薬によってうまく治療できるとDr.Alisaladは付け加えました。

その他の主要な調査結果

  • たばこは、肺がんの70%、慢性肺疾患の40%、および心臓血管疾患の10%を引き起こす、世界的に最も深刻な健康リスクの1つです。 アフリカ地域では、成人1日のたばこの喫煙率は5%から26%(地域全体で12%)。

 

  • 世界的に、胃腸癌による死亡の約14%、虚血性心疾患および脳卒中による死亡の約10%を占める人々は、十分な果物や野菜を食べていません。このような偏った食生活の結果は、他のWHO地域で最大ですが、サハラ以南のアフリカは栄養と肥満の二重の負担を抱える唯一のWHO地域。

 

  • 太りすぎの人々や肥満の割合は、マダガスカルでは12%、セーシェルでは60%、平均値は35%であった。 成人女性は、男性よりも太りすぎる傾向。

 

  • アフリカにおけるアルコール消費量は一般的に少なく、アルコール依存症の割合は、ガンビアで1%、チャドでは69%と高く、平均値は31%。学童によるアルコール摂取は、16%の平均値で、セネガルは3%と低く、セイシェルは62%と高い。

 

  • 調査対象となったアフリカ32ヶ国のうち、成人が1日のうち適度な運動または激しい運動に費やした平均時間は、モーリタニアで1日21分、モザンビークでは1日386分、平均値は1日116分。また、男性は、女性よりも活発に過ごし時間が多い。

この報告書は、主に地域33ヶ国からのWHO STEPwise調査と19ヶ国からのglobal school-based student health survey (GSHS)のデータに基づいています。 WHOは、NCDsの主要な危険因子に関する代表的なサンプルから情報を収集、分析、普及するために2002年に開発しました。

GSHSは、小学生や学生から同様の情報を収集するためにWHO、米国疾病対策予防センター(CDC)、その他のパートナーとの間の共同の努力によって開発されました。

学校調査は、主にアルコール摂取、食生活、薬物使用、衛生、精神衛生、身体活動、保護因子に関する自己管理アンケートを通じて、13歳から15歳の学生からの情報を収集しています。 性的行為、タバコの喫煙、暴力や意図しない怪我など。

「これらの調査は、私たちやアフリカ地域が直面している健康リスクにとって非常に貴重なものになりました。現在では、公衆衛生当局に任され、政府の指導者たちや人々が自身で行動を取るようになった。」とDr. Moeti は述べています。

生活習慣の改善は、禁煙、適度な飲酒、健康的な食事、運動の習慣化によって多くのことが達成できます。

引用元: 
http://www.afro.who.int/en/media-centre/pressreleases/item/9285-research-shows-higher-risk-of-developing-non-communicable-diseases-in-africa.html 

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1977年生まれ 宮城県出身 東京在住 調理師 ビジネスを通じて途上国・先進国の課題を解決することを目的に設立された 『MONSOON JAPAN』の一員として活動しています。