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豊かな未来へ!日本のアフリカへの投資に必要なこと

現在、新興国へのビジネスチャンスが注目される中、アフリカへの投資に必要なことについても語られるようになりつつあります。アフリカをテーマにした国際会議や投資目的のフォーラムなどが開かれ、遠い国々を少しずつ知ることができる機会も少なくありません。

世界がアジアにチャンスを求めてから久しく、より多くの魅力を探して中東やトルコ周辺へと流れ、遂にチャンスはアフリカ大陸へと回ってきました。

なぜ今、アフリカなのかといえば、あらゆる分野でまとまった需要がある割に、これまで手付かずで、しかもアフリカ大陸には豊富な資源が眠っているからです。

足踏みしているヨーロッパ諸国

アフリカ大陸は、日本からはまず距離が離れすぎている上、文化的にも共通点が少ないとされ、今まではなかなか接点を持つことができませんでした。

荷物を一つ送るにも、まずこの距離では時間もお金もかかり過ぎてしまい、また、ルートを確保するにも安全面などの不安材料は多く、迅速な対応を一つもできない状況と見なされています。

では、そうしたデメリットがない対岸のヨーロッパ諸国はどう捉えているかといえば、さほど飛びついてはおらず、どちらかと言えばどのアフリカ諸国に対しても及び腰なのが現状です。

援助慣れしているアフリカ!?

アフリカへの投資環境をざっと見た時に、まず安全性が確保できないことや最低限のインフラ整備すらままならないからです。

ヨーロッパにすれば、こうした欠点の改善を待つよりも、遠いアジア諸国の方が成長も見込め、投資開発に見合う可能性を持っていると考えられます。

例えば、フランスやイギリスは植民地支配をした地域があるにもかからわず、我先にと投資に乗り込んではいません。

むしろ、長い年月が経っても政治や経済面での支援や協力という義務すら滞りがちで、積極的な関係とは言えないのが現状です。

これまでアフリカ諸国は援助対象の国であったために、援助される事に慣れてしまい先進国から見ると、ビジネスパートナーシップという位置付けには到底至りませんでした。

それでも徐々には成長しおり、需要をチャンスと捉えた動きが見られはじめています。

豊富な資源を狙う中国

そのような状況の中で、先進国が消極的な姿勢を見せている間に、資金の豊富な中国が攻め入っています。各地のインフラ整備を片っ端から請け負い、工事現場には溢れんばかりの中国人が作業に勤しんでいます。

現地での雇用促進には寄与していませんが、地元経済に貢献していることは確かです。中国は建設を請け負うと同時に豊富な資源にも目をつけており、まさにギブアンドテイクを地で行く格好で関わっています。

中国人大量流入は時に問題視され、現地での反応もリスクがあることを窺わせますが、環境が整備されつつあることには違いありません。

世界屈指の天然資源の供給地

そんなアフリカ大陸にも日本は少しずつ目を向けるようになりました。

近年では、アフリカ大陸の南東部にあるモザンビークで、大型のガス田や有望な地質構造が発見されており、分かっているだけで推定埋蔵量が100兆立方フィートを超えていると言われています。

日本の商社などは両国のニーズを探りながら飛び回り、まだほんのわずかですが、製造者が試運転に乗り出すなどの取り組みを続けています。

また、南アフリカは天然資源の埋蔵量が豊富で、ダイヤモンドや金などの鉱石に含まれる銀や銅、クロム、マンガン、バナジウム、プラチナなどの産出が多い事でも知られています。

さらには、西アフリカに位置するガーナ共和国は世界第10位の金の産出量があり空前のゴールドラッシュと化しています。

アフリカを理解する

現地で重要なのは物理的な環境だけではなく、作業に関わる人の能力や素質も重要となるでしょう。作業をするには効率性を求めなくてはなりませんし、ある程度の能力、そして向上心も必要です。

また、何事にも信頼関係があってこそ始められるもので、当てにならない、悪事を働くような人間性は論外です。日本ではそうした一般常識が全体的に共有されているため、必要以上に問われることはありませんが、アフリカ大陸ではそうはいきません。

何しろ全く異なる環境で育ち、日常生活のレベルやニーズに大差があるのですから、同じと考えるには無理があるでしょう。我々にとっては大きなストレスにもなり得ますが、相手の国でビジネスをするには避けて通れない部分です。

現場はもちろんのこと、投資に関わる事務作業や関係先とのやり取りなど、あらゆるところで現地人が関与する中で、どれだけ信頼のおける人間を協力者にできるかに尽きるといっても過言ではありません。

あらゆるプロセスで、その道のプロであるにこしたことはありませんが、まず任せられる、頼れる人物がいるかいないかで先行きが左右されるほどの違いを生むことにもなるでしょう。

支援の対象ではなくビジネスパートナーとして

また、先進国ではビジネスをする上で透明性が求められるレベルですが、アフリカでは必ずしもそう上手くいく訳ではありません。

むしろ、積み重ねてきた前例には袖の下もあるでしょうし、不必要に形式張った部分も少なくないはずです。そうした文化もまた大きなストレスになりますが、まずはアフリカの状況を把握し、背景を理解することが大切です。

そのようなことは日常茶飯事というほどあるかもしれません。正論だけでは埒が明かないことに出くわした時、何も相手の言いなりになることはありませんが、相手が本当にビジネスパートナーとしてやっていきたいと思うなら無下に頑にならないはずです。

互いにウィンウィンの関係を目指すことをはっきりと伝えるためのコミュニケーションも必要でしょう。

日本に対して友好的で、経済の成長ぶりへの尊敬も抱くアフリカには、確かにこれからのチャンスが潜んでいるはずです。但し、一儲けしてやろうという下心だけでは到底乗り込めない地域であり、双方へのメリットを明確にし、コミュニケーションを図ろうとする姿勢を見せなくてはなりません。

一歩一歩には並ならない忍耐が必要なことも忘れてはなりませんが、その先にあるのは間違いなく日本とアフリカの豊かな未来です。

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1977年生まれ 宮城県出身 東京在住 調理師 ビジネスを通じて途上国・先進国の課題を解決することを目的に設立された 『MONSOON JAPAN』の一員として活動しています。